mac 上では、docker を実行するためには、docker desktop を使用して docker の実行環境を作成する必要がありますが、それは重すぎて、ファンがいつも回ります。そこで、docker desktop の代わりに軽量なツールを見つけましたが、欠点は視覚的なインターフェースがないことです。
イントロダクション#
Colimaは、MacOS でコンテナランタイムと Kubernetes を実行するための最小限の設定でのツールです。
Colima の名前は Container on Lima から取られています。Limaは、自動ファイル共有、ポートフォワーディング、および containerd を実現する仮想マシンツールです。
Colima は実際には、colima という名前の仮想マシンを Lima を介して起動し、仮想マシン内の containerd をコンテナランタイムとして使用します。
使用方法#
Colima の使用は非常に簡単で、次のコマンドを実行するだけで仮想マシンが作成されます。デフォルトでは Docker ランタイムです。
colima start
INFO[0000] starting colima
INFO[0000] creating and starting ... context=vm
INFO[0119] provisioning ... context=docker
INFO[0119] provisioning in VM ... context=docker
INFO[0133] restarting VM to complete setup ... context=docker
INFO[0133] stopping ... context=vm
INFO[0136] starting ... context=vm
INFO[0158] starting ... context=docker
INFO[0159] done
これで、ホストマシンで Docker 関連のコマンドを使用できるようになります。
docker ps
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
docker pull busybox
docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
busybox latest b34806a1af7a 2 weeks ago 1.41MB
また、Lima のコマンドラインツールである limact を使用して仮想マシンの状態を確認することもできます。
limactl list
NAME STATUS SSH ARCH CPUS MEMORY DISK DIR
colima Running 127.0.0.1:64505 aarch64 2 2GiB 60GiB /Users/addo/.lima/colima
仮想マシンの設定#
Colima によって起動される仮想マシンのデフォルトの設定は、2 つの CPU、2GiB のメモリ、および 60GiB のストレージです。より多くのリソースを割り当てるには、作成時に --cpu、--memory、および --disk を使用します。
colima start --cpu 4 --memory 16
また、現在の仮想マシンの設定を変更することもできます。
colima stop
colima start --cpu 4 --memory 16
もちろん、colima は docker だけでなく、containerd もサポートしています。
それまでに生成された仮想マシンを削除してください。
colima stop
colima delete
その後、新しい仮想マシンを作成します。
colima start --runtime containerd
作成が完了したら、コンテナを表示します。
colima nerdctl ps
または、コンテナを実行します。
colima nerdctl container run nginx
containerd 以外にも、colima は k8s の作成もサポートしています。
colima start --with-kubernetes
カスタム仮想マシンサイズもサポートされています。
colima start --cpu 4 --memory 16